図書管理システムの解説


リモート機の設定方法

図書管理システムは2台以上をLANで繋げて同時に処理をすることができます。その場合どのようにPCを設定したら良いかを説明します。。大元のPCを親機(サーバー機)と呼びます。そしてLANでつながったPCを子機(リモート機)と呼びます。データは全て親機にあり、従って親機が立ち上がっていなければ子機だけでは動作しません。子機には親機と全く同じのプログラムが動いています。したがって操作的にも、導入方法も、プログラムの動き(ロジック)も親機と子機の差は全くありまえせん。操作をしていて一番異なる点は子機の動きが親機に比べて若干遅くなるという事です。
親機にはCドライブとFドライブが作られていなけれなりません。Cドライブの「図書管理2006」というフォルダーに全てのプログラムが入っています。そしてFドライブの「図書管理2006_data」というフォルダに全てのデータ(Accessのデータベース)が入っています。 子機の方も全く同じでCドライブの「図書管理2006」に親機と全く同じのプログラムファイルが入っていなければなりません。そしてデータの方は親機のFドライブがネットワークのフォルダー共有の機能を使って子機のFドライブとして「マッピング」されます。マッピングとはネットワークの向こう側にあるPCのドライブ又はフォルダーをあたかも自分のPCのドライブ又はフォルダーに思わせる仕組みのことを言います。親機のFドライブは全ての子機のPCにFドライブとしてマッピングされていなければなりません。子機のExploerを見るとFドライブが存在しているのを確認でき、その中身の個々のファイル名が表示できたら子機側の設定準備が完了したということになります。 親機のデータにアクセスできる様に、Fドライブをマッピングするには色々な方法がありますが、コマンドプロンプト(Start->Run->"cmd"と入力してOK)を出して次のコマンドを叩く方法が簡単です。

net use f: \\xxxx\yyyy

xxxxは親機のコンピューター名
yyyyは親機のマッピングするフォルダー又はドライブ
親機のFドライブをマッピングする場合はyyyyはf:\となります。これをバッチファイル(.batで終わるファイル)に入れて立ち上げ時または図書管理システム立ち上げ時に自動で動く様にしておけば便利です。例えば「remote.bat」というファイルをエディターで次の様に作り、子機に入れておきます。
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net use f: \\Lib-server\C:\図書管理2006_Data
c:\図書管理2006\BOOK_PRG.mde
exit
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一行目のLib-serverはサーバー機のコンピューター名です。(パソコンによって異なる)そして、「図書管理2006_Data」はFドライブにマッピングされるべきサーバー側のフォルダーです。それぞれの環境にあった値を設定してください。
二行目は図書管理システムを立ち上げています。
三行目はコマンドプロンプトの画面が必要ないので閉じています。
このremote.batをディスクトップの目立つところに置いておき、図書委員が最初にこれをダブルクリックすれば良い様にしておきます。これを立ち上げるとサーバー側のデータベースにアクセスできる様になります。繰り返しになりますが、このバッチファイルを起動する前にサーバー機が立ち上がっていてネットワークが正しく接続されていなければこの子機は動作しません。子機のパソコンの立ち上げ時にこのnet useコマンドを使ってもいいのですが、図書管理システム起動時の方がサーバー機の準備が出来ている可能性が高くより安全と言えます。
最後にLANの接続ですが、複数の子機を接続をする場合はHubやSwitchと言われるものが必要ですが、子機が1台しかない場合は一本のLANケーブルで済みます。この場合かならず「クロス・ケーブル」というものを使ってください。LAN対応のシステムの概念図はマニュアルの5章にありますので見ておいてください。